北朝鮮問題の解決、大きな決断の必要
国際問題の専門家で大学教授のノウザルシャフィーイー氏の分析
北朝鮮が、再び新たなミサイル実験を行いました。これは、北朝鮮が、アメリカとその地域の同盟国の圧力に屈する意向がないことを示しています。
北朝鮮当局は、このミサイルは大陸間弾道ミサイルだったと主張している。この主張が真実であれば、今回のミサイル実験で、北朝鮮のミサイル力は大きく向上したと見なされる。
北朝鮮危機の現在の状況を分析する上で、次の3つの点に注目することが不可欠だ。
一つ目は、現在の状況が示しているように、北朝鮮が存続するための唯一の選択肢は、核・ミサイル能力を強化することであり、この国の軍事力を最大限に拡大することである。
二つ目は、アメリカ、韓国日本は、協議や政治的な方法によって北朝鮮との対立を解消する以外に方法はないことだ。北朝鮮がこれら3つの国のいずれかを攻撃しようと、これら3カ国のいずれかが北朝鮮を攻撃しようと、多くの結果を招くことに疑いはない。
三つ目は、朝鮮半島の問題解決には、中国、ロシア、アメリカ、日本、韓国、北朝鮮の6カ国の参加が必要であることだ。合理的で現実的な計画により、70年近くに及ぶ朝鮮半島の危機の終結に近づくことができる。
アメリカ、韓国、日本の3カ国の首脳の北朝鮮に対する表明は、軍事衝突の可能性を匂わせている。しかし、幾つかの理由により、現在の危機的な状況は戦争にはつながらないと言うことができる。
第一に、北朝鮮はいずれにせよ核兵器を保有しており、この国への攻撃は、核戦争の開始を意味するからだ。全面的な核戦争は、現在の状況からは考えにくい。
第二に、東アジアにはソフトパワーに基づく関係が成り立っている。つまり、アジアの大国である日本と韓国の力は、これらの国の経済力からくるものであり、軍事的なハードパワーではない。これらの国のソフトパワーは、地域に戦争が起こった場合、崩れるだろう。
第三に、政治的な解決法に向けたルートも開いている。先に述べた6カ国が、理性的な解決法を選ぼうとすれば、現在の状況を打開する可能性は存在する。
これ以前に、ロシアが、北朝鮮問題の解決について、「ロシアのロードマップ」と題した解決法を提示していたが、それは真剣な注目を浴びなかった。
最近、中国も、別のロードマップを作成し、これに関する協議が続けられているが、真剣な解決法とは捉えられていない。明らかなのは、現状の打開が、通常の外交的な方法では不可能であり、6カ国による大きな決断が必要だということだ。