国際赤十字が、ロヒンギャ族のイスラム教徒の惨状を懸念
10月 26, 2017 20:51 Asia/Tokyo
国際赤十字・赤新月社連盟のエルハジ・アマドゥ・シィ事務総長が、バングラデシュにおけるロヒンギャ族の難民のキャンプを視察し、「ミャンマーからバングラデシュとの国境へと追いやられた難民は、精神的に非常に懸念すべき状況にある」と語りました。
エルハジ・アマドゥ・シィ事務総長は25日水曜、「バングラデシュのキャンプで過ごすロヒンギャ族の難民は、多くの困難を抱えており、彼らの精神面での健康の問題が忘れられてはならない」と述べています。
また、「彼らが、家族や財産を失い、精神的な打撃を受けた中、ここにやってきている。このため、彼らの精神的健康のニーズに応えることは、必ず実施されるべき最も効果的な措置の1つだ」としました。
さらに、バングラデシュにおける数十名の外国の救急隊員の活動にふれ、ロヒンギャ族の難民の苦しみを緩和するために更なる支援が必要だとしています。
ミャンマー西部ラカイン州では、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対する政府軍と過激派仏教徒の攻撃が新たに始まっており、この中で6000人以上が死亡し、8000人が負傷、数十万人が難民化しています。
ラカイン州では2012年から、イスラム教徒に対する政府軍と過激派仏教徒の攻撃が行われています。