アメリカ大統領の中国訪問の目的
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アメリカのトランプ大統領が、就任後初めて中国を訪問しました。この訪問は、北朝鮮に対する厳しい発言と、アメリカと中国の不平等な貿易関係に対する不満の表明によって始まりました。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
11月 09, 2017 17:24 Asia/Tokyo
  • トランプ大統領、習近平国家主席
    トランプ大統領、習近平国家主席

アメリカのトランプ大統領が、就任後初めて中国を訪問しました。この訪問は、北朝鮮に対する厳しい発言と、アメリカと中国の不平等な貿易関係に対する不満の表明によって始まりました。

トランプ大統領

トランプ大統領は、北朝鮮問題について、中国に対し、北朝鮮に対する圧力を強め、アメリカと中国の貿易赤字の解消に向けて歩みを進めるよう求めました。一方でトランプ大統領は、「アメリカと中国の関係の維持以上に重要な問題はない」と強調しました。 

中国の貿易

中国は現在、世界の大国の地位を得るために努力しています。中には、中国は2025年までにGDPでアメリカを追い越し、世界1位の経済大国になると見る人々もいます。現在中国は、世界最大のアメリカ国債保有国であり、アメリカとの貿易では5000億ドルの黒字を計上しています。そのため、トランプ大統領をはじめとするアメリカ政府関係者は、中国に対して慎重に行動しています。

習近平国家主席

トランプ大統領は、1月の就任以来、北朝鮮との関係や貿易に関する中国の政策を批判してきました。しかし、トランプ大統領は、習近平国家主席と会談するたびに、その口調が穏やかになっています。今回もまた、トランプ大統領は北京で、「アメリカと中国の良好な関係を維持する以上に重要な問題はない」とはっきりと表明しました。言い換えれば、トランプ大統領は、北朝鮮に対して厳しい発言を行っているにもかかわらず、中国との1兆ドル近い関係を、北朝鮮の核・ミサイル計画の犠牲にすることはないと言えます。このことは、中国でも、北朝鮮でも注目されています。そのため、アメリカが朝鮮半島地域に軍事力を集めているにも拘わらず、北朝鮮はなおも、核・ミサイル実験を続けており、中国もまた、北朝鮮との経済関係を完全に停止しようとはしないのです。

中国産戦闘機

とはいえ、中国は、特にアメリカとの経済利益を維持しようとする中で、アジアの政治的、軍事的な緊張を減らそうとしています。こうした中、アメリカ政府高官がこれまで何度も表明してきたように、中国の朝鮮問題に対する対応は、アメリカの期待に沿ったものではありません。中国の消費市場の開放や為替政策は、アメリカの満足を得られるものとはなっていません。

中国とアメリカ

とはいえ、中国は、現在の経済成長の流れと周辺国への政治的な影響力の拡大により、アメリカの満足をひきつける必要性をそれほど強くは感じていません。21世紀のアメリカは、20世紀のアメリカとは異なり、世界最大の債務国であり、アメリカの最大の債権国は中国です。このことから、債務国が、債権国に対して自分たちの条件をむやみに押し付けることはできないのです。