アメリカの復活に向けたトランプ大統領の努力
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トランプ大統領
アメリカの国家安全保障戦略の発表と同時に、トランプ大統領がスピーチを行い、この戦略を進める上での優先事項を発表しました。
トランプ大統領はまた、再び、アメリカの過去の政権の無力や怠慢を非難し、アメリカの悪い状況は、トランプ大統領が就任した1月20日以降、変化したと主張しました。
トランプ大統領は再び、アメリカ第1主義のスローガンを強調し、政府のすべての決定は、国内であろうと国外であろうと、このスローガンに基づくものとなると語りました。
このスピーチの中ではまた、イランと北朝鮮が敵国として、ロシアと中国が競合勢力として挙げられました。
トランプ大統領のスピーチと、68ページに及ぶ国家安全保障戦略は、彼のこれまでの演説や過去の文書と比較しても、それほど大きな違いはありません。アメリカは今なお、自分たちを、他国をリードする存在と見なしており、世界を支配し、自分たちの価値観を他国に押し付けることができると考えています。さらに、アメリカの現在と過去の指導者の思想の中では、アメリカは善、平和、博愛の象徴であり、アメリカの優位を受け入れない国や思想に対しては、経済的、軍事的制裁を加えるべきだと考えています。こうした中、アメリカの現在の状況を肯定的に見せようとするトランプ大統領の努力に反し、アメリカは、構造上のもろさに苦しんでいます。
アメリカの貧困は、懸念すべき段階に至っており、消費主義が、この国の経済を疲弊させ、半世紀の間に、アメリカを世界最大の債権国から、世界最大の債務国に変えました。
さらに、世界各地への軍事侵攻継続の強調により、アメリカの国力強化の流れは混乱し、国際分野でも孤立しています。
このアメリカの孤立を示す最近の例は、ベイトルモガッダス・エルサレムをシオニスト政権イスラエルの首都に認定したトランプ大統領の決定を、国連安保理の14カ国が非難したことです。いずれにせよ、アメリカの政治を変えようとしていることを示す、トランプ大統領の発言に反し、この1年の彼の行動は、現政権も、過去の過ちを繰り返そうとしていることを示しています。
アメリカ自由人権協会の国家安全保障プロジェクトの責任者を務めるシャムスィー氏は、トランプ大統領のスピーチとアメリカの国家安全保障戦略について次のように語っています。
「この戦略では、法による統治と権利が指摘されているが、それが中身を伴わないものであることから、この戦略はあまり真剣に捉えるべきではない。我々は日々、トランプ政権が国家安全保障を理由に、法による統治と権利を侵害する行動を取っているのを目にしている」