アメリカが北朝鮮への対応で混乱
アメリカは、北朝鮮に対応する中で、以前よりも混乱していると見られています。
アメリカは、依然として北朝鮮に対し脅迫的な言葉を発し、同国に挑発行為を仕掛けると表明しています。
ピョンチャン・オリンピックの開会式でアメリカの代表団の責任者をつとめるペンス副大統領は、「ピョンチャン冬季オリンピックの開催地を訪れる目的とは、誰も北朝鮮の抑圧を忘れていないということを確信するためだ」としました。
ペンス副大統領はまた、「北朝鮮はこれまで同様孤立すべきだ」と強調しました。
この脅迫めいた発言をよそに、アメリカのAP通信の記者は、ペンス副大統領の話として、冬季オリンピックの開催の中で、北朝鮮関係者と会談する可能性について示唆しました。
アメリカのダンフォード統合参謀本部議長も、オーストラリアのダーウィン空軍基地に一時的に派遣されたアメリカ海軍を視察した後、「アメリカは北朝鮮危機、特に、アメリカ本土を攻撃できる、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル計画の拡大に関して、平和的な解決を求めている」と語りました。こうした中、ダンフォード議長は、トランプ大統領は、自身とマティス国防長官に対して、北朝鮮に関する軍事的な選択肢の拡大について考慮するよう求めているとしました。
アメリカのロバート・ウッド軍縮大使は、スイス・ジュネーブで行われた国連の軍縮会議で、北朝鮮は、あと数ヶ月で、核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイルにより、アメリカ本土を攻撃することができるようになると主張しました。
北朝鮮の政府関係者は、アメリカ関係者の矛盾した発言は、アメリカが北朝鮮に対する攻撃準備を行っていることによるものだとしています。こうした中で、この軍縮会議に出席した北朝鮮の外交官は、アメリカは現在北朝鮮に対する先制攻撃を計画しており、多くの兵器を朝鮮半島に配備していると強調しました。
アメリカと韓国の合同演習が、ピョンチャンオリンピックの実施により停止されている中、アメリカと韓国は先週、ピョンチャンオリンピックのあと、合同軍事演習を再開するとしました。北朝鮮の朝鮮中央通信は、7日水曜、アメリカと韓国に対して警告を発し、もし両国が合同軍事演習を行うのであれば、朝鮮半島は再び緊張と対立の場になるとしました。