アジア市場で原油価格が上昇
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原油価格の上昇
アメリカの稼働中の油井の数が減少したことと、地政学的な緊張から、2日月曜、アジア市場の原油価格が上昇しました。
2日月曜朝、アジア市場電子取引では、5月渡しのアメリカのWTI先物の価格は26セント上昇し、65ドル20セントで取引されました。
また、6月渡しの北海ブレント先物の価格も、39セント上昇し、69ドル73セントとなりました。
アメリカのトランプ大統領が先週、ボルトン元国連大使を新たな安全保障担当大統領補佐官に指名したことによる、イランの石油に関する懸念が、原油価格の上昇の原因のひとつとされています。
ボルトン氏は、アメリカを核合意から離脱させようとしています。
イランはOPEC石油輸出国機構における3番目の産油国とされています。
フランス通信がシンガポールから伝えたところによりますと、為替サービス企業OANDAのシニアトレーダー、ステファン・イネス氏は、「市場は現在、アメリカの核合意離脱に関する兆候を見守っており、OPECやIEA国際エネルギー機関の市場の状況に関する報告が出されていない中で、地政学的な要素は市場に影響を及ぼす重要な要素となっている」としました。
市場は現在、アメリカの石油サービス企業ベーカー・ヒューズ社の情報の影響を受けています。この企業によれば、アメリカの今後の石油生産の指標となる油井の稼動数は、先週、7つ減少し、797となりました。
シンガポールの証券企業フィリップ・フューチャーズのアナリスト、ベンジャミン・ロー氏は、「2日朝、石油価格は上昇したが、これは第1にベッカー・ヒューズ社の報告の影響を受けたものだ」と語りました。
OPECはロシアなどの非加盟国10カ国とともに、2016年、石油価格の維持を目的に、産油枠の削減に合意しました。この合意は2018年末に期限切れとなりますが、アメリカのシェールオイルの生産増加により、市場の需要と供給のバランス維持のためのこの努力が、無効になる可能性があります。
アメリカの石油生産量は、日量1043万バレルというかつてない水準に達しています。
先月29日のニューヨーク市場におけるWTI原油の終値は、1バレル当たり56セント上昇し、64ドル94セントで取引されました。
また、ロンドン市場でも、5月渡しの北海ブレント先物の価格が74セント上昇し、70ドル27セントに達しました。