アメリカの農業関係者が、貿易面での中国との緊張継続を懸念
4月 28, 2018 17:24 Asia/Tokyo
アメリカと中国の間で貿易をめぐる緊張が続いていることから、アメリカの農業関係者が生産面で予想される被害の可能性を懸念しています。
中国商務省は28日土曜、声明を発表し、アメリカに対し、これまでで最も厳しい通商面での措置や圧力の行使に向けた準備を整えているとしました。
中国・新華社通信によりますと、アメリカ・カリフォルニア・アーモンド協会は、「アメリカと中国の政治・通商面での緊張が続いていることから、カリフォルニア州農業局の関係者は、懸念と恐怖感をもって二国間の通商関係の将来を見守っていくことになる」としています。
アメリカ産のアーモンドの輸出量全体の12%にあたる5億1800万ドル相当分は、中国と香港に輸出されています。
中国は、3月から実施されているアルミニウムと鉄鋼に対する輸入関税の賦課というアメリカの措置に対抗し、今月からアーモンドやピスタチオを含むアメリカの農産物に関税を課しています。
アメリカは最近、自国の政府系の機関や企業に圧力を行使し、中国の技術系企業との貿易を断念させるとともに、中国企業の先進技術の獲得、或いはこの分野への投資を阻止するよう呼びかけています。