アメリカ国防長官、「対北朝鮮制裁は維持される」
(last modified Fri, 29 Jun 2018 07:04:22 GMT )
6月 29, 2018 16:04 Asia/Tokyo
  • アメリカ国防長官、「対北朝鮮制裁は維持される」

アメリカのマティス国防長官が、アメリカと北朝鮮の協力にもかかわらず、北朝鮮に対する制裁や経済的な圧力はこれまでどおり継続されるとしました。

イルナー通信によりますと、マティス国防長官は28日木曜、訪問先の韓国・ソウルにて記者団に対し、「北朝鮮が、核兵器廃絶に関してアメリカの思惑とする措置を講じなかった場合、対北朝鮮制裁の緩和の必要はない」と語っています。

また、「北朝鮮に対するアメリカの圧力行使の目的は、北朝鮮が自国の核計画を完全に放棄すること、そしてその検証がなされることだ」と述べました

さらに同日、韓国のソン・ヨンム国防大臣との会談後、朝鮮半島におけるアメリカ軍の駐留縮小に関する報道はすべてうわさであるとして否定し、今後も2万8500人のアメリカ軍の韓国駐留は継続されるとしました。

こうした中、アメリカのトランプ大統領は今月12日にシンガポールで北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談し、米韓合同軍事演習の停止とアメリカ軍の本国への帰還を約束していました。

マティス国防長官は28日、3日間にわたる中国訪問を終えてソウル入りしており、その前にはアフガニスタンを訪問しています。

さらに、マティス長官は韓国の政府関係者との会談後、28日夜には、日本の政府関係者との会談のため、東京入りすることになっています。