ベネズエラ反体制派の指導者が出国禁止に
ベネズエラの最高裁判所は29日火曜、同国の反体制派のフアン・グアイド国民議会議長の出国禁止、加えて同議長の銀行口座の凍結という、同国の検事総長の要請に同意しました。
IRIB通信によりますと、ベネズエラのタレク・ウィリアム・サーブ検事総長の要請により、グアイド議長の反政府活動や、諸外国及び国外の諜報機関と同議長との接触に関して司法捜査が開始されたということです。
サーブ検事総長は29日火曜、ベネズエラ最高裁判所に対し、グアイド議長の出国禁止令及び銀行口座の凍結命令の発令、また同議長の容疑の検証に向け、司法的な予備調査の開始を求めました。
また、「グアイド議長がベネズエラ暫定大統領への就任を宣言したことをきっかけに、国内で暴力行為が発生している」と断じました。
グアイド議長は今月23日、アメリカやその同盟国の支持を背景に、ベネズエラ暫定大統領への就任を宣言しました。この行為が、同国及び同国民からは現職のマドゥロ大統領へのクーデターを謀ったものとみなされています。
アメリカとその同盟国はグアイド議長を支持し、ベネズエラでのクーデター実現を追求しています。
一方で、イラン、キューバ、ロシア、中国、トルコ、南アフリカ、ウルグアイなどの国々は、アメリカ側のこの行動を批判し、ベネズエラの国家主権と領土保全尊重の必要性を訴えています。
ベネズエラではこの数ヶ月、反体制派による抗議デモや騒乱が発生し、反体制派は現職のマドゥロ大統領の辞任に向け、行動を起こしています。
また、ベネズエラに制裁を行使しているアメリカは、反体制派を支持し、反米的な現在のベネズエラの合法政権の転覆を目論んでいます。
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