米大統領がEU輸入車への追加関税を示唆
1月 22, 2020 21:03 Asia/Tokyo
米トランプ大統領が、欧州諸国との貿易協定が合意に至らなかった場合、EUから輸入する自動車に追加関税を課すとして脅迫しました。
ロイター通信によりますと、トランプ大統領は21日火曜、スイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム年次会議で、「我々は、ヨーロッパと商取引を行いたいと思っている。しかし、貿易協定が合意に至らなければ、欧州から輸入する自動車に対し関税をかけることを考えるだろう」と語りました。
EUからの主要輸入品目、特に自動車への関税発動に言及したトランプ大統領の脅迫は、欧州の企業や関係者からの強い反発を招いています。
これ以前、米紙ワシントン・ポストはヨーロッパ当局者の話として、「トランプ大統領は、ヨーロッパ諸国に対する脅迫的なメッセージの中で、もし各国がトランプ大統領の反イラン政策に従わず、紛争解消システムを発動しないのであれば、欧州車に25%の関税を課すとして脅迫した」と報道していました。
イラン核合意の締結国・英独仏は先日、トランプ大統領の圧力を受けて、制裁再開につながる「紛争解決システム」の発動を発表しました。
イランのザリーフ外相は20日月曜、欧州諸国がこれによって制裁につながる協議を安保理に持ち込むのであれば、イラン政府はNPT核兵器不拡散条約からの脱退を検討していくと表明しました。
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