米大統領弾劾裁判中に、前大統領補佐官が告発本
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ボルトン氏
アメリカの新聞ニューヨークタイムズが、同国トランプ大統領へのウクライナ疑惑に関する、ボルトン前大統領補佐官の出版予定の著作の内容を入手しました。
ニューヨークタイムズが27日月曜、報じたところによりますと、ボルトン前米大統領補佐官は近日出版される予定の著作の中でトランプ大統領への内部告発を行っており、同大統領から昨年8月に、3億9000万ドルの対ウクライナ軍事支援をやめるよう求められたとしています。
ボルトン氏はまたこの著作において、トランプ大統領のこの行動の理由として、今年の米大統領選での最大の対抗馬となるジョー・バイデン候補を初め、米民主党員を対象とした司法調査を行なうようウクライナ政府関係者に迫ったことを挙げています。
ニューヨークタイムズの報道によれば、さらにボルトン氏は著作の草稿をホワイトハウスに提出し、機密情報が含まれていないかなどの精査をしているということです。
米民主党員らは、同国上院で実施中のトランプ大統領の弾劾裁判でのボルトン氏の出廷・証言を求めていますが、トランプ大統領は先週、記者会見で「ボルトン氏が証言すべきではない。それは彼の発言が米国の国家安全保障に反する可能性があるからだ」と語りました。
ボルトン氏はトランプ氏から突如解任されており、その後しばらくして、ホワイトハウスにより遮断されていたツイッター上において、上院での弾劾裁判の場に出廷し証言する用意があることを表明しました。
米上院でのトランプ大統領の弾劾手続きは今月21日に開始されています。
米下院は、職権乱用およびウクライナゲート事件に関する議会調査への妨害工作という2つの理由で、トランプ大統領の弾劾法案を上院に提出しています。
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