アフリカ連合も「世紀の取引」を拒否
アフリカ連合会議において、加盟国の首脳らが「世紀の取引」案を違法であるとして拒否しました。
米トランプ大統領が「世紀の取引」と名付けた計画を発表して以降、世界の様々な国、地域、組織がこの案に反発し、「世紀の取引」は迫害されたパレスチナ国民の権利を無視しているとして非難しています。
ムーサ・ファキ・アフリカ連合委員長は、米国とシオニスト政権イスラエルによる「世紀の取引」は国連決議とアフリカ連合決議に反するもので、パレスチナ側の意見や国際法を無視して用意されたと指摘し、「この案は国際レベルの協議により準備されたものではなく、パレスチナの人々の権利をふみにじっている」と述べました。
エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領も、「パレスチナの人々の理想は、常にアフリカの人々の心にある」と語りました。
トランプ大統領は先月28日、一方的に「世紀の取引」案を発表しました。その中でパレスチナの領土とされる土地は、橋やトンネルで結ばれた飛び地を寄せ集めたような形になっています。同案ではまた、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムをシオニスト政権イスラエルの首都として正式承認するとしています。
このトランプ大統領の措置は、世界の多くの国、特にアルジェリア、エジプト、スーダン、チュニジアをはじめとする北アフリカの国々から反発や抗議を浴びています。
現在アフリカ連合総会議長を務める南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領は、トランプ大統領の提案をアパルトヘイト時代の規則になぞらえて非難しました。
チュニジア、スーダン、マグレブ諸国を初め大半のアフリカ諸国の人々も、「世紀の取引」は恥ずべき案だとして抗議の声をあげています。
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