英首相が米国との貿易交渉を前にけん制「交渉は難航するだろう」
3月 02, 2020 19:50 Asia/Tokyo
イギリスのジョンソン首相が、米国との貿易交渉の始まりに際し、米国に「交渉は難航するだろう」とけん制しました。
イルナー通信によりますと、英国の国際通商省は声明の中で、「我が国のEU離脱以降、米国との貿易は英国経済を数十億ポンド押し上げ、全体として我が国の有利となるだろう。だが、英国の国民保健機関を米国企業に委譲することはない」としました。
この声明では、「食品分野で、米国と基準と英国の基準が適合していないことを考えると、この点に関しても変更はないだろう」とも指摘しています。
数日以内に両国間の協議が開始される予定で、会議の開催地は英国と米国の間で交互に行われることになっています。
英政府は、2020年末までに結果を出すとしてEU欧州連合との間では協議の期限を設定しているにもかかわらず、米国との協議には期限を設定していません。
英国労働組合会議のオグラディ書記長は、米国との不適切な合意は英国の公共、環境、および食品基準を脆弱なものにするだろうと警告しました。
英国とEU間の交渉は、ベルギーの首都ブリュッセルで2日月曜に開始されます。
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