家で「手洗い」ができないアメリカ国民
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止められた水道
アメリカでは、水道料金が払えず水道停止となった人々が、家での手洗いができない状態になっています。
26日日曜、米ワシントンからのBBCによりますと、アメリカでは、水道料金が払えず水道が止められた人々が、家での手洗いができない状態になっています。
欧州諸国では市民の水道を止めることは違法ですが、アメリカでは料金未払いの世帯は、水道を止められてしまいます。そのため、新型コロナウイルスが流行し、手洗いの重要性が強調されているこの時期に、多くのアメリカ人が水道を使えなくなっています。
米デトロイトに住むロズリン・ブイアー牧師は、「水道を止められた人の多くは、あなたや私と変わらない。みんな毎日仕事に行くし、子どもは学校に行く。そうすることで、家以外でトイレを使い、水を飲み、手を洗うことができた。いまは『屋内退避』しているので、そういう人たちは水道のない家に閉じこもっている。外出してトイレを使うこともできなくなり、ごみ箱に汚物を捨てなくてはならなくなった」と語っています。
アメリカでは、水道を止められる世帯が年間に推定で1500万軒にも上り、全国的な現象となっています。とくにデトロイトは、貧困と失業が高水準で、水道を止められている軒数が特に多いことで注目されており、コロナウイルスの感染者数が最も多い地域でもあります。
そもそも、国連も基本的人権とみなしている水道を止めるのは、倫理上どうなのでしょうか。デトロイト市当局は、未払いを理由に退去を命じられた人はいないとしていますが、アメリカ各地の多くの都市は、今回の危機でも水道を再開させるとは約束していません。水道局の中には、新たに未払いを理由に水道を止めることはないと言明していないところもあります。
このことが、最貧困層のアメリカ人の多くを水が使えない状況に置くことになっています。これらの人々は、現在の新型コロナウイルス危機において、公衆衛生当局が発する大事なメッセージに従うこともできず、新型ウイルスに翻弄されるかもしれません。
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