新型肺炎
夏の熱波、コロナ阻止の可能性少なし
米国立保健研究所の所長は、新型コロナウイルスは暑い夏になっても感染の広がりが阻まれる可能性は少ないと語りました。
米・CNNによりますと、米国立保健研究所のコリンズ所長は、新型コロナウイルスは暑い夏になっても感染の広がりが阻まれる可能性は少ないとの見方を示しています。
コリンズ所長は、「新型コロナを制御する上で気候条件は、特定の地域社会で大多数の住民に免疫があり感染への抵抗力を保持している場合、重要な季節要因に成り得る。しかし、現在言えるのは多くの研究者は新型肺炎が夏季に静止期を迎えるとの期待感を疑問視していることだ」と語っています。
これ以前に、米プリンストン大学の環境問題関連研究所のチームは、新型コロナウイルス感染症が今夏にいかに拡散するかのコンピューターによる一連の模擬予測を行い、新型肺炎に対する人間の現在の免疫性の欠如は今年の夏もしくは秋における急速な感染拡大の誘因になる可能性があると警告しています。
コリンズ所長は、「コロナウイルスが他の季節性を持つウイルスと同様、気候条件に敏感な特性があると仮定しても、高温の気候はウイルスの当初の急速な拡大を遅くさせるのには十分な条件ではないだろう」と分析し、「より不透明なのは気候の季節的な要因が圧倒的な多数の人間の免疫システムがいまだ遭遇していない新型ウイルスの広がりをどう変調させ得るのかだ」とし、「その見極めが必要」とも強調しました。
トランプ米大統領は新型コロナ拡散の初期段階で、夏の熱波は感染を遅らせると共にウイルスを消滅させる可能性があると再三言及していました。
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