セルビアで外出禁止令を不服として大規模な抗議
セルビアでは新型コロナウイルスへの対処のための政府の外出禁止令を不服とする市民が抗議の印に議会建物に突入する事態に発展しました。
ロシアのニュース専門局ロシア・トゥディによりますと、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は7日火曜に声明を表し、首都ベオグラードでの新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、今週末、外出禁止令を出すことを明らかにしました。この声明が出された後の8日水曜夜、ベオグラードではこの措置に抗議するデモが行われ、議会建物の前に数千人の市民が集まり警察隊と衝突しました。
この報道によりますと、ベオグラードの警察隊は現地時間の8日深夜、5時間にわたる衝突、暴力、抗議の後、最終的に催涙ガスを使用し、多数の抗議者を分散させることに成功しました。
セルビアのネボジャ・ステファノビッチ内務大臣は、8日の抗議行動で10人の警官が負傷したと述べ、警察は彼らを攻撃しようとした抗議者に対してのみ武力を行使したと語っています。
ベオグラード市警のウラジーミル・レビチ所長はこの衝突で警官43人を含む、少なくとも60人の負傷者が出ていると発表しました。
ヴチッチ大統領は、抗議の最初夜の後、ベオグラードでの暴力の責任は右翼の過激派にあるとし、根拠を明らかにすることなく、セルビアでの抗議行動に影響を与えたとして外国の治安機関を非難しました。
セルビアのヴチッチ大統領は7日火曜、同国における新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための外出禁止令の復活を発表し、新しい禁止法は8日、9日、10日、および週末(土曜日と日曜日)に限定すると述べました。
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