コロナ禍の中南米諸国で、家庭内暴力が増加
8月 22, 2020 18:38 Asia/Tokyo
WHO世界保健機関の米州事務局、汎米保健機構のエティエンヌ事務局長が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中南米諸国の一部の国などで家庭内暴力が増えていると報告しました。
米CNNによりますと、エティエンヌ事務局長は、アルゼンチンでは家庭内暴力を訴える連絡件数がおよそ30%増え、メキシコでは昨年比で50%以上の激増を示したとしました。
また、報告されるのは少数の事例であり、実態はより深刻で、被害が各地で広がっている可能性があるとも指摘し、被害者は自宅にこもり続け、支援施設などへの連絡も阻止され、友人や家族への接触もままならない境遇にあるとし、「我々は行き場がないこれら犠牲者を放置しているような状態にある」との懸念を示しました。
同局長は記者会見で、新型コロナウイルス予防策の自宅待機や社会経済的な影響で家庭内暴力のリスクは高まり続けているとし、「家庭はもはや多くの人々にとって安全な空間ではない」と強調しました。
中南米諸国では、新型コロナウイルスの蔓延の急加速が目立っています。
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