米大統領選、第2回テレビ討論会は中止に
米大統領候補討論会委員会(CPD)は9日金曜、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領の間で予定されていた第2回討論会を中止すると発表しました。
CNNによりますと、CPDはトランプ氏の新型コロナウイルス感染を受けオンライン形式での開催に切り替えたものの、トランプ氏が参加を拒否していました。
CPDと両陣営の間ではこの2日間、激しい駆け引きが展開されていました。第2回討論会の中止を受け、3回目となるはずだったテネシー州ナッシュビルでの22日の討論会が両候補の最後の顔合わせとなります。
CPDは声明で「10月15日の討論会は行われないことが明白となった。CPDは今後、10月22日に予定されている最後の大統領候補討論会の準備に専念する」としています。
CPDはトランプ氏の陽性が判明したことを受け、フロリダ州マイアミで予定されていた討論会をオンライン形式で開催すると発表し、医療顧問の支持も得ていました。しかし、トランプ氏はこの案を直ちに拒否し、オンライン討論会には参加しない方針を示しました。
これに対し、バイデン陣営の広報はオンライン形式に賛同しつつも、トランプ氏が参加しないとみられることから、バイデン氏が質問を受け付ける機会を別に設けると表明。その後、ABCニュースがバイデン氏と組んで有権者との対話集会を開くと発表していました。
バイデン陣営の広報は9日、声明で「バイデン氏は新型コロナの流行を克服し、世界における米国のリーダーシップと同盟関係を再確立し、米国民を結束させる方策を国民に訴えるのを楽しみにしている」と述べました。
トランプ氏が有権者と対話する唯一の討論会を回避したことについては、「恥ずべき対応だが驚きではない」としました。
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