米思想家チョムスキー氏、米の対イラン制裁を「人道に反する」として強く非難
12月 08, 2020 18:41 Asia/Tokyo
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ノーム・チョムスキー氏
アメリカの著名な思想家ノーム・チョムスキー氏が、アメリカ政府による人道に反した一連の制裁を、「イラン国民に対する拷問の手段」だとして強く非難しました。
イルナー通信によりますと、チョムスキー氏は7日月曜、「対イラン制裁には、合法性が全くない」と述べています。
また、「アメリカが制裁を行使する理由は、イラン政府がアメリカの政策に逆らい、独立独歩の道を歩んでいることにある」と語りました。
アメリカの新聞ワシントンポストも同日、通商財務)アナリストの弁として、「アメリカの対イラン経済制裁により、イラン国民がコロナワクチンを入手できなくなる可能性がある」と報じています。
複数のアナリストらが、「金融制裁により、新型コロナウイルスのワクチンを世界各国で共同購入して分配する国際的枠組み「COVAX (コバックス) 」にイランが参加できなくなるかもしれない」として警告しています。
コバックスは、世界の76の高所得国が参画し、WHO世界保健機関や、途上国でのワクチン接種支援国際機関「Gavi」などが主導するシステムで、コロナワクチンの平等な購買・分配を目的としています。
ザリーフ・イラン外相は先週、「わが国に対するアメリカの金融制裁により、コバックスへの前払いができなくなっている」と語りました。
さらに、ヘンマティ・イラン中央銀行総裁も、「コロナワクチン輸入は、WHOを経由しての正式なルートによるものでなければならない。だが、これまで人道に反するアメリカの制裁が原因で、必要な外貨送金や支払いが妨害されている」と述べています。
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