米のボリビアに対するクーデターの目的は、イランなどの同盟国との関係断絶
ボリビアの政治家が、同国の合法的な大統領に対してアメリカが行ったクーデターの目的は、イランなどの同盟国との関係を断絶させることにあったという見解を示しました。
イルナー通信によりますと、ボリビア前大統領の上級顧問を務めたフアン・ラモン・キンタナ氏は、2019年に起きた合法的なエボ・モラレス政権に対するアメリカのクーデターは、ボリビアの資源を掌中に収め、中国、ロシア、イラン、インドといった同盟国とボリビアとの友好関係促進を阻止することが目的であったという見解を示しました。
同氏はイルナー通信とのインタビューで、「2006年にモラレス大統領が就任した際、米国の上院議員グループは彼に対し、『もし米国との良好な関係を望むなら、キューバ、ベネズエラ、イランとの関係を停止しなければならない』と述べた。しかしモラレス大統領はこれに対し、『米国が他国と関係を構築する権利があるように、ボリビアも自国の同盟国を選択する自由がある』と返した」と強調しました。
そして、「ボリビアや他の独立を求める諸国に向けたクーデターが与えた教訓は、米国の情勢不安を煽る陰謀に対し、一瞬たりとも注意を怠ってはいけないということだった」と述べました。
ボリビアは、2019年10月20日に行われた大統領選挙でモラレス氏が再選した後、アメリカ政府と繋がりのある国内外の要員が、不正の訴えやデモの組織を行い、同氏を辞任へと追い込みました。
辞任したモラレス氏は、メキシコへの亡命から1年後、ルイス・アルセ氏が2020年の大統領選挙で当選してから、ボリビアへ帰国しました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj