国連特別報告者が、サウジ皇太子に対する米の制裁行使を要求
国連特別報告者のアグネス・カラマード氏が、サウジアラビアの反体制派ジャーナリスト、ジャーマール・カショギ氏殺害にムハンマド・サウジアラビア皇太子が関与していたとするアメリカ国家情報長官室の報告について言及し、ムハンマド皇太子への制裁を求めました。
イルナー通信によりますと、カラマード特別報告者はカショギ氏殺害事件に関して声明を発表し、アメリカ政府に対し、ムハンマド皇太子の資産に加えて、同皇太子の国際的な取引や往来も制裁対象とするよう求めています。
また、「カショギ氏の暗殺を命じた人々の国際舞台からの追放は、正義の施行に向けた重要な一歩であり、同様の犯罪を企む者たちへの断固たるメッセージとなる」としました。
さらに、バイデン米新政権に対し、信用を得るべくこれまでに発生した犯罪の詳細のすべてを完全に公開するよう要求しています。
アメリカの情報機関を統括する国家情報長官室は26日金曜、現サウジアラビア政権に批判的だったこのジャーナリストの暗殺に関する機密外報告を公開しており、その内容は「ムハンマド・サウジ皇太子は、同国のジャーナリストであるジャマール・カショギ氏を逮捕または殺害するため、トルコ・イスタンブールでの作戦を承認したと査定する」とされています。
カショギ氏は2018年10月2日、イスタンブールにあるサウジアラビア領事館を訪れた後、同領事館内で惨殺され、その遺体は細断し処分されました。
サウジアラビア政府は、トルコ政府とCIA米中央情報局からの報告により、カショギ氏暗殺がムハンマド皇太子の直接命令だったことが確認されるまで、18日間にわたりこの殺害事件を否認し、沈黙していました。
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