国連報告者が、サウジ皇太子に対する米国政府の消極的対応を批判
3月 02, 2021 18:28 Asia/Tokyo
国連のアグネス・カラマード特別報告者は、サウジアラビア政府に批判的であった同国人ジャーナリストの殺害に関する米国政府の報告に落胆した、と述べました。
ロイター通信によりますと、カラマード報告者は1日月曜、サウジアラビア政府に批判的であった同国のジャーナリスト、ジャマール・カショギ氏の殺害事件に関し、「米国はムハンマド・サウジ皇太子の責任を認めているにもかかわらず、同皇太子に対し何の行動も起こしていない」と述べました。
カラマード報告者氏は、スイス・ジュネーブで記者会見し、「発表された内容は非常に限られたものであり、懸念している。より具体的な証拠が発表されることが期待されていた」と述べ、ムハンマド皇太子の資産への制裁を再度要請しました。
先月26日、米国のバイデン政府は、カショギ氏殺害事件についてのある諜報報告書を機密扱いから解除し、サウジアラビアのムハンマド皇太子がカショギ氏の暗殺を直接命じたと発表しました。同時に、ブリンケン米国務長官も、ジャーナリストや市民権活動家への迫害に関与している76人のサウジアラビア市民へのビザの発給制限を発表しました。一方で、バイデン政権は、表裏のある二重のアプローチによりムハンマド皇太子に対しては何の措置も講じませんでした。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj