米インド太平洋司令官が、中国に対するアメリカの抑止力の増強を要求
3月 02, 2021 19:32 Asia/Tokyo
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アメリカのフィリップ・デービッドソン・インド太平洋軍司令官
アメリカのフィリップ・デービッドソン・インド太平洋軍司令官が、中国に対するアメリカの抑止力の低下に関して警告し、「抑止が失敗した場合に中国との戦争に勝つため、アメリカ軍の拠点を強化しなければならない」と主張しました。
米VOAによりますと、デービッドソン司令官は2日火曜朝、ある会合で講演し、「インド・太平洋地域における米国への最大の脅威は、中国に対する通常の抑止力の低下であり、これは根本的な現実だ」と述べています。
また、中国が軍事行動により東アジア地域の情勢不安を煽ったとして非難し、「我々は、軍隊を通じての目標達成のコストが非常に高くなることを、中国政府に理解させる必要がある」としました。
さらに、「十分に効果的な抑止力がなければ、中国はより大胆になるだろう。インド太平洋地域の我々の部隊は、空、海、陸、宇宙、またはサイバースペースの交易路への自由なアクセスを保護するべく、効果的な軍事抑止力をもつ態勢をとる必要がある」と語っています。
これに先立ち、複数の軍事アナリストが、「中国は米国の核攻撃の可能性に対抗するため、地下実験室で大陸間弾道ミサイル能力を開発しようと工作している」との見方を示していました。
バイデン大統領が率いる新米政府が発足したことで、アメリカの対中国政策は変更されるとの憶測が浮上しているにも拘らず、バイデン政権の一部当局者による中ロ関係の最近の表明は、彼らがトランプ前政権と同じ抑圧的な政策を追求していることを示しています。
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