2020年の米での銃販売が過去最高を記録 社会・政治不安で
-
米銃販売
米国で2020年の銃販売数が過去最高を記録し、銃を購入する際の身元調査の件数も過去最大の伸びを示したことが判明しました。
CNNによりますと、米コンサルティング会社スモール・アームズ・アナリスティクスは、業界の統計や身元調査の件数をもとに、20年は2300万丁近い銃が購入されたと推定しており、これは19年の1390万丁に比べて65%増加しています。
銃の購入者に対してFBI米連邦捜査局が行う身元調査は、20年の1年間を通じて増加していますが、特に急増した3月、6月、7月、12月は、社会的・政治的不安が高まった時期と一致しており、例えば3月は米国で新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が始まった月に当たります。
さらに昨年中に身元調査が増えた時期として、黒人男性のジョージ・フロイドさんが警官に殺害される事件を受けて抗議デモや暴動が続いた6月と7月、そして大統領選挙を受けて政治的不安が高まった11月が指摘できます。
銃の販売数は21年に入っても増え続け、米首都ワシントンで連邦議会議事堂に暴徒が乱入する事件が起き、新大統領が就任した1月、続く2月も前年同月を大きく上回りました。
こうした状況の中で銃の販売店や射撃場は活況を呈しており、ジョージア州アトランタ市内のある銃販売店の話では、このところは従来とは違った客層が来店するようになり、女性やカップル、子どもを持つ親などが増えているということです。
また、NAAGA全米アフリカ系米国人銃協会創設者のフィリップ・スミス氏は、「5年前まで自分が銃を持つことなど想像もしなかった人が、銃を買うようになった」とし、様相を一変させたのは新型コロナウイルスだとして、「肌の色や社会的背景、経済状態に関係なく、みんなが『もし来週食べるものがなくなったら、自分自身と家族を守るためにどうすればいいのか』と自問するようになった」とコメントしました。
さらに、非常に興味深い現象として、民主党が政権を奪還すると銃の販売が増える傾向が見られます。
これまでの例として、オバマ元大統領が選出された08年と再選された12年にも急増したほか、以前の販売数過去最高を記録した16年は、銃の愛好家が大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン元国務長官の当選を懸念した年と重なっています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj