国連特別報告者カラマード氏が、アムネスティ局長就任へ
(last modified Tue, 30 Mar 2021 06:14:14 GMT )
3月 30, 2021 15:14 Asia/Tokyo

国連特別報告者のアグネス・カラマード氏が、国際人権NGO・アムネスティインターナショナルの事務局長に任命されました。

IRIB通信によりますと、アムネスティインターナショナルは、この任命手続きは早急に行われ、カラマード氏が4年間の事務局長任期を務めることになるとしました。

カラマード氏は、国連特別報告者として超法規的殺害に関する問題を担当し、この分野で、反体制派サウジ人ジャーナリスト・カショギ氏暗殺事件など、30以上の国における調査を監督してきました。

英ガーディアン紙は先日、カラマード氏の話をもとにした記事で、「カラマード氏の国連の同僚のひとりが同氏に対し、国連ジュネーブ事務局にいる他の高官らと共にあるサウジ高官と面会した際、このサウジ高官が2度にわたりカラマード氏を殺すと脅し、『カラマード氏は自分の身を大事にすることだ』と述べたことを明らかにして警告した」と報じました。

カラマード氏は、2018年に起きたカショギ氏暗殺に関し、公のかたちで詳細な報告を行った最初の人物です。2019年6月に公表された、100ページにわたる同氏の報告書は、サウジのムハンマド皇太子と他のサウジ高官らがこの殺害の責任者だったことを示す、信頼できる証拠が存在すると結論付けています。カラマード氏は報告書の中で、この殺害を「ひとつの国際的犯罪」だと表現しています。

アメリカに居住し米ワシントン・ポスト紙の記者をしていたカショギ氏は、ムハンマド皇太子を批判する記事を複数執筆していましたが、2018年10月、在トルコ・サウジ領事館内部でサウジ要員の手により、おぞましい方法で殺害されました。

 

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