国際人権団体アムネスティ内部の人種差別が発覚
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国際人権団体アムネスティ
調査の結果、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルでも白人優位指向が蔓延し、上級スタッフによる人種差別的な言葉の使用や、組織内の黒人の同僚に対する半ば攻撃的な行動などの、公然とした人種差別的な事件が多発していることが判明しました。
イギリスの新聞ガーディアンによりますと、この組織のイギリス支部の現役あるいは元スタッフだった8人の人物が、人種差別を受けた自らの経験を語っており、彼らは声明を発表して、この国際NGO上級幹部の辞職を求めたということです。
そのうちの1人Katherine Odukoya氏は、「我々は人権侵害に反対するキャンペーンを広めるという希望を持ってアムネスティ・インターナショナルに参加したが、その代わりに、この組織が実際にはこれらの侵害行為の継続を助長していることに気づき、失望した」と語りました。
アムネスティ・イギリス支部の2人の幹部はいずれも謝罪し、改善を約束しました。また、同支部長は「自分たちが充分に至らなかったという残念な事実」について述べています。
黒人差別解消を訴える運動BLM「ブラック・ライヴズ・マター(黒人の命は大事だ)」が広まったことを受け、アムネスティ・インターナショナル事務局による社内調査が開始され、内部職員による人種差別的行為の数々が報告されました。
2020年5月25日にアメリカで発生した、白人警官による黒人市民ジョージ・フロイドさん殺害という暴力は、全米で継続する警察の暴力と人種差別に対する広範な抗議を引き起こし、これは現在も続いています。
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