6月 08, 2021 17:08 Asia/Tokyo
  • 中国・武漢にある研究所からのウイルス流出
    中国・武漢にある研究所からのウイルス流出

米政府のある研究機関が、新型コロナウイルスの起源に関する報告書で、「ウイルスが中国・武漢にある研究所から流出したとの仮説は説得力があり、さらなる調査をすべきだ」との見解を示しました。

ロイター通信が7日月曜、 米紙WSJウォール・ストリート・ジャーナルの報道として伝えたところによりますと、WSJは機密扱いとなっている同報告書の内容に詳しい関係者の話として、「報告書は米カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所が2020年5月に作成したもので、トランプ前大統領の退任数カ月前、国務省が新型コロナの起源に関する調査を実施した際に参考にしていた」としています。

WSJはまた、「バイデン現米大統領は先月、90日以内にコロナウイルスの起源について報告書を提出するよう情報機関に指示した現在、ローレンス・リバモア研究所の調査結果は学会で注目されている」と報じました。

バイデン氏は、情報機関がウイルスの起源について、研究所からの流出、もしくは、感染した動物と人間の接触という2つのシナリオを主に調べていると述べています。

一部の憶測から、これらの憶測の1つは感染した動物からヒトへのコロナ ウイルスの感染に焦点を当てており、もう1 つは、実験室での偶発時によるものであると考えていることがわかっています。

中国は、WHO世界保健機関によってすでに調査されているコロナウイルスの起源に関する新たな主張を、中国への圧力行使というアメリカの工作の一環だとみなしています。

同研究所が新型コロナウイルス感染症を引き起こす「SARS-COV-2」ウイルスのゲノム解析を行い報告書を作成した、と報じていますが、同研究所はWSJの報道について、コメントの要請に応じていません。

在米中国大使館は約10日前の声明で、「新型コロナウイルスの起源を追跡する分野で、我々は事実と科学に基づいた国際協力を求め、将来の想定外の流行により適切に対処することを求めている」と表明しました。

世界でのコロナウイルスの流行が始まった当初から、トランプ前米大統領はホワイトハウスの反中国政策に沿って、コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼び、中国がそれを拡散しているとして非難していました。

なお、WHOは「中国からコロナウイルスが拡散されたとする米国当局の主張は論理が欠如し不合理である」との見方を示しています。

 

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