各人道支援団体が警告、「ギリシャ国内の難民が食糧難」
10月 19, 2021 19:36 Asia/Tokyo
26の人道支援NGOが声明を発表し、ギリシャ国内の難民の多くが、食糧などの支援物資が提供されないまま難民キャンプに放置されているとして、同国当局を非難しました。
仏紙フィガロによりますと、ギリシャ難民議会やIRC・国際救済委員会をはじめとする26の人道支援NGOが声明を発表し、難民たちに対して粗悪で調理されていない食料が配布されているとした上で、「実施された評価によると、難民キャンプに住む難民の6割が食糧支援を受けられていない」と表明しました。
この26団体の声明によれば、ギリシャ当局は10月はじめからEUによる難民キャンプの住民を対象にした緊急資金援助の配布責任国ですが、統計によれば3万6000人近くの難民がこの援助を受け取っていないということです。
フィガロ紙によれば、ギリシャのノティス・ミタラキス移住・亡命担当大臣はこの批判に対し、「難民キャンプの住民すべてが食糧を受け取る権利を有しており、毎日3食受け取っている」と反論しました。
同相は一方で、「しかしながら、この食糧支援はギリシャを退去しなければならない難民は対象とならない。なぜなら彼らの難民申請は却下されており、ギリシャを退去する必要があるからだ」としました。
ギリシャ当局によれば、難民キャンプ住民への援助資金の支払いに期限はなく、今月末までには支給されるとしています。
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