英ホームレス、6人に1人は家庭内暴力が原因
10月 31, 2021 19:33 Asia/Tokyo
イギリス政府が行った統計で、国内ホームレスの6人に1人は、家庭内暴力が住居をなくす原因となっていたことが分かりました。
イギリスのガーディアン紙によりますと、同国の住居・社会レベル向上部門のデータにより、今年4月から6月の期間にホームレスになった3万4830人のうち、5590人が家庭内暴力が原因だったことが明らかになりました。このような事例に関連する事件の報告件数は、2018年以降は最多を更新しており、2019年の件数からも30%あまり増加しています。
同国の政府関係者はこれに関して、「女性が、自分に暴力を加える者との生活と、住居を失うことや適切といえない場所での暮らしとのうち、どちらかを選ばなければならないと考える状況は、とても受け入れられるものではない」と述べています。
同紙は続けて、「国内での新型コロナウイルスの感染拡大は、それまで行われていた家庭内暴力をより激しいものにし、さらに女性の逃げ道をふさぐ原因となった。この調査の結果、自分に暴力を加える者と生活を共にしていた女性らは、パンデミックがそれまでの状況をさらに悪化させる原因になったと語っていることがわかっている」としました。
イギリスでは今年3月、会社員サラ・エヴァラードさんがロンドン警視庁の現職警官に誘拐・強姦のうえ殺害されたことが明らかになり、その後、国内で幅広く起きている女性に対する暴力事件にメディアの注目が集まることになりました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj
タグ