全米22都市の殺人件数、ペースは鈍化も増加つづく
11月 09, 2021 18:13 Asia/Tokyo
米国内の22都市で今年1~9月に発生した殺人事件の件数は、記録的に急増した昨年に比べて増加のペースは落ちたものの、依然として前年比4%の増加を記録しました。
CNNによりますと、米シンクタンク・刑事司法評議会(CCJ)が8日月曜に発表した報告書によると、全米の主要22都市で今年1~9月に発生した殺人事件は、昨年の同じ時期より126件増えました。
前年比36%増を記録した昨年1~9月に比べると、増加のペースは落ちていますが、依然増加傾向です。
FBI・連邦捜査局の統計では、昨年発生した殺人事件は前年比25%増と、1960年代の統計開始以来、最大の増加率を記録していました。
急増の背景としては、新型コロナウイルスの感染拡大とそれによる経済危機、人種差別や警察の暴力に対する抗議デモの拡大が指摘されています。
殺傷力のある武器を使った暴行事件も、昨年夏にかつてないレベルのピークに達しました。秋以降は減少したものの、今年の夏にかけて再び増加。今年1~9月は昨年の同じ時期より1515件、比率にして3%増えました。
報告書は、ペースが落ちたとはいえ増加が続いている現状を踏まえ、政府や地域社会は対策を急ぐ必要があると強調しています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj