12月 25, 2021 18:56 Asia/Tokyo

ロシアが、違法なコンテンツの削除怠ったとして、米大手検索サイトグーグルとSNS大手メタ(旧フェイスブック)に巨額の制裁金を科しました。

ロイター通信が24日金曜、ロシア・モスクワから報じたところによりますと、モスクワの裁判所は同日、ロシアが違法とするコンテンツの削除を繰り返し怠ったとして、米アルファベット傘下のグーグルに72億ルーブル(約9800万ドル=約112億円)の制裁金を科したということです。

なお、 制裁金が企業の売上高に基づいて算定されたのは初めてだということです。

ロシア政府は今年、巨大IT企業に対する圧力を強めていますが、こうした対応は、当局が個人や企業の自由を脅かすものだと批判されています。

一方、グーグルは裁判所の決定内容を精査し、今後の対応を判断すると表明しました。

同裁判所はさらに、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)にも20億ルーブル(2715万ドル)の制裁金を課していますが、これに対するメタのコメントは得られていません。

ロシア当局によると、フェイスブックとインスタグラムは2000の、グーグルは2600の違法コンテンツ削除を怠ったとされています。

ロシアはIT企業に対し、薬物乱用や危険な娯楽を促す内容、自作の武器・爆発物、過激派・テロリスト指定集団に関する情報の削除を命じています。

ロシアはまた、グーグルとメタなど米国を中心とした外国企業13社に対し、来年1月1日までにロシア国内での拠点設立を命令しており、守らなければ規制や禁止の対象になるとしています。

ロシアは今年、外国IT企業に少額の制裁金を科していましたが、今回はロシアでの年間売上高の一定割合に応じて制裁額を決めた初のケースとなり、高額なものとなりました。

 

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