ブラジル北東部で洪水により18人死亡、数万人が避難
(last modified Mon, 27 Dec 2021 09:11:58 GMT )
12月 27, 2021 18:11 Asia/Tokyo

南米ブラジル北東部で大雨による洪水が発生し、当局によるとこれまでに少なくとも18人が死亡、280人以上が負傷しました。

CNNによりますと、北東部バイア州のルイ・コスタ知事は、大きな被害が出たイリェウス市にて、「州全域の40市近くで洪水の被害が出ている。とてつもない悲劇だ。バイア州の近年の歴史上、こんな状況は思い出すことができない。大量の街や住宅が巻き込まれた。本当に恐ろしい。あまりに多くの住宅や道路が完全に水没した」と語っています。

また同州イタンベ市では今月25日遅く、大雨のためにダムが決壊して橋や道路が流される被害が出ているほか、さらなる洪水が懸念されています。

イタンベは雨季にあたる12月の雨量が年間で最も多く、例年の雨量は月間約120ミリほどですが、今回は1カ月の雨量の約3分の2に相当する大雨が予想されています。

ブラジル通信によりますと、雨は28日まで降り続く可能性があり、州の大部分で50ミリの雨量が予想され、所によっては100ミリに達する見通しだということです。

ブラジル国立気象研究所はバイア州のほぼ全域に大雨警報を出しており、同州の市民保護当局によりますと、3万5000人以上が自宅からの避難を強いられているほか、70近くの町に非常事態宣言が出されているということです。

ブラジルの気象庁や自然災害対策当局は、同州では今後も洪水や土砂崩れが起きる恐れがあるとして警戒を呼びかけています。

 


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