米サンフランシスコのホームレスの生活、一段と苦しく
2月 14, 2022 20:44 Asia/Tokyo
米カリフォルニア州サンフランシスコでは、ホームレスの生活苦が一段と厳しさを増し、当局が市民に対して、各家庭に対し少なくとも1人のホームレスを自宅に滞在させるよう要請する事態にまでなっています。
AP通信によりますと、サンフランシスコの一部の慈善団体は、路上で暮らすホームレスに無関心な家庭に対し、この問題について個人的に行動を起こし、ホームレスを自分の家に滞在させるよう求めました。
サンフランシスコでは3万人以上のホームレスが生活しています。
サンフランシスコ近郊にあるリッチモンド市のトム・バット市長は、アパートの空き室にホームレスを住まわせる計画を始動させました。
もっとも、リッチモンドのホームレスの数はサンフランシスコに比べればわずかです。この計画ではNGO団体の資金援助により、アパートの1年間の賃料があらかじめ大家に支払われるということです。
この報道によりますと、現在カリフォルニア州全体で16万人のホームレスがいるということです。
スモールビジネスのコンサルタントを務めるリッチー・グリーンバーグ氏はAP通信の取材に、「ホームレスの多くが精神疾患を抱えていたり、薬物常習者であったりすることを考えれば、住居を与える計画は彼らの支援にはならない」と述べます。
その上で、「我々に必要なのは、もっと多くの依存症更生施設と精神疾患者支援センターであり、自傷・他傷行為を防ぐことだ」としています。