G20財務相・中央銀行総裁会合が閉幕、ウクライナ情勢など注視継続で一致
2月 19, 2022 14:57 Asia/Tokyo
インドネシアで開かれていたG20・主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議が、ウクライナをめぐる緊張を含む主要なリスクの注視の継続で一致し、日本時間の18日金曜夜、閉幕しました。
NHKによりますと、G20の財務相・中央銀行総裁会議は、インドネシアのジャカルタで今月17日から開かれ、現地では財務省の神田財務官が、オンラインでは日銀の黒田総裁らが参加しました
会議で採択された共同声明によりますと、ウクライナ情勢について「発生中の地政をめぐる緊張」と位置づけたうえで、「経済・金融の主要なリスクを注意深く見ていく」としています。
また世界経済の状況について「回復は継続している」とする一方、「新型コロナの感染拡大や変異株の出現は、回復のペースに影響を与えている。供給の混乱や需給のミスマッチ、エネルギー価格の上昇は多くの国においてインフレ圧力を高めており、世界経済の見通しに潜在的なリスクをもたらしている」と指摘しています。
さらに、インフレに対処するために欧米などが金融引き締めに動いていることを念頭に、「中央銀行は、政策スタンスに関する明確なコミュニケーションを継続する」として、新興国など周辺の国や地域の経済に与える影響に注意を払っていく必要があるという認識で一致しました。