2月 28, 2022 22:01 Asia/Tokyo

ベラルーシの仲介により、ウクライナ危機の収束に向けたロシア・ウクライナ両国の協議団の努力が続けられる中、依然として戦闘行為が続いています。

イルナー通信が28日月曜、報じたところによりますと、ウクライナ東部ドンバス地域では、政府軍や過激派ナショナリストによる銃撃が今なお続いています。ロシア軍は軍事作戦の5日目となった今日、ウクライナ政府にドンバス地域への攻撃停止を促すため、同国南東部の港湾都市ベルディヤンスクを掌握しました。

ベルディヤンスクは、アゾフ海に面したドネツク州南部の港湾かつ物流拠点でもあるマリウポリの近隣に位置しています。

ロシア国防省も声明を発表し、「ウクライナ首都キエフの市民らは、自由に同市を離れることができる」としました。一方、ウクライナ政府当局は、「キエフは包囲され、誰もここからは出られない」と表明しています。

ロシア軍とウクライナ軍、そして同国過激派との衝突の大部分は、首都キエフのほか、同国東部ハルキウや南部ヘルソン州に集中しています。

ロシア国営テレビ2チャンネルは、ロシア軍の攻撃でウクライナ軍の中枢司令本部や通信施設をはじめとした、1050箇所近い各種インフラや軍事施設が破壊されたと報じました。

一方、キエフやその近郊地域でもウクライナ側の防衛部隊とロシア軍が戦いを繰り広げています。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は、「わが軍は、キエフの住宅地域は攻撃しない」と表明しました。

また、ロシアに対して防戦を強いられているウクライナ軍は、キエフ近郊のゴストメリ(ホストメル)空港近辺で、禁止兵器である白リン弾の使用を開始したということです。

一方。ウクライナ軍は2日前、首都キエフの防衛隊強化のため、市民に対し1万8000丁以上のカラシニコフ銃を配布しました。

両国の軍は、ウクライナ第2の都市ハルキウでも衝突しています。一部のメディアによりますと、27日日曜にはロシア軍の最初の部隊がハルキウに入ったということです。

ロシア国防省報道官はこれに関しても、ハルキウでの激しい衝突に触れ、この地域でウクライナ兵471人がロシア軍に投降したと発表しました。

ロシアのメディアの報道からは、ウクライナ軍や同国のナショナリストらと、同国東部ドネツクおよびルガンスクの2つの人民共和国の防衛隊との間で激しい衝突が続いているとのことです。

ルガンスク州防衛部隊は過去2日間で、同州シャスティ市のほか複数の地域をウクライナ軍から奪うことに成功し、またウクライナ兵数十人が投降したとしています。

また、ドネツク人民共和国でもこの地域の防衛部隊の進軍が続いており、ロシア軍はウクライナ軍に対抗する同人民共和国防衛隊を支援しています。

カタール国営衛星通信アルジャジーラは、ベラルーシに滞在しているロシア協議団の話として、ロシアが現地時間の28日12時に、ウクライナ側と協議すると報じました。

 


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