世界市場で原油価格が記録的上昇;1バレル110ドルに
OPEC石油輸出国機構にその他の産油国が加わった「OPECプラス」の第26回会合を控えた2日水曜、原油価格は取引開始後まもなく、1バレルあたり111ドルに達しました。
イルナー通信によりますと、原油価格はロシアのウクライナ侵攻開始後に急騰していましたが、2日の取引開始後からまもなく、1バレルあたり111ドルに到達しました。
この価格上昇は、一方ではウクライナ侵攻を受けての一部の国によるロシア石油制裁措置、他方でウィーン協議の長期化によるイランの国際石油市場復帰の遅れが原因となったものです。
このような記録的価格がつけられる中、OPECプラスのメンバー国は2日、減産合意をどのように続けていくかを議論する会合を開催します。
OPECプラス諸国の石油相やエネルギー相は、8月から1ヶ月ごとに原油生産を日量40万バレル増加させていくことで合意していましたが、オンライン形式で開催される今回の第26回閣僚級会合では、4月の増産量について決定が下されることになります。
2日の取引では、北海ブレント産原油の価格は5%以上も上昇し、1バレルあたり110.27ドルにまでなりました。
アメリカ産の指標原油も、5%上昇の同108.55ドルとなっています。
OPECバスケット価格も昨日1日火曜、99.33ドルを記録し、先週末の96.67ドルから大きく上昇しています。
OPECバスケット価格は、同機構の加盟国で産出される13種類の代表的な原油(アルジェリア産のサハラブレンド、アンゴラ産のジラッソル、エクアドル産のオリエンテ、インドネシア産のミナス、イラン産のイラニアンヘビー、イラク産のバスラライト、クウェート産のクウェートエクスポート、リビア産のエシダー、ナイジェリア産のボニーライト、カタール産のカタールマリン、サウジアラビア産のアラビアンライト、アラブ首長国連邦産のマーバン、ベネズエラ産のメレイ)の価格を加重平均した値で、重要な指標とされています。