WTO、貧困国に対するウクライナ戦争の影響に関して警告
3月 28, 2022 19:55 Asia/Tokyo
WTO世界貿易機関のオコンジョ・イウェアラ事務局長が、「ウクライナ戦争は、貧困国における食料関連の暴動を引き起こす可能性がある」として警告しました。
ウクライナとロシアはいずれもWTOの加盟国であり、世界の小麦生産全体の24%を占めています。
イギリスの新聞ガーディアンが28日月曜、報じたところによりますと、イウェアラ事務局長は食糧生産国に対し、製品の買占めに関して警告し、「新型コロナウイルスの世界的流行のさなかにおける、コロナ予防ワクチンの買いだめという経験を繰り返さないようにする必要がある」と語りました。
WTOの推測によりますと、過去10年間における食糧危機で小麦が40%値上がりしたことは、買占め・買いだめによるものだったとされています。
イウェアラ事務局長はまた、アフリカの35カ国が必要な食糧を黒海沿岸地域からの輸入に依存しているとし、「食糧とエネルギーは、世界全域の弱小国にとっての重要な消費財である。これゆえ、食糧危機において、これらの国々やその諸国民が、もっとも大きな弊害を受けることになるだろう」と述べました。
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