地中海を渡る難民の途中死の危険が増加傾向
6月 11, 2022 18:21 Asia/Tokyo
国連は、昨年中に3000人以上の難民が地中海上で死亡したと発表しました。
イルナー通信によりますと、国連のドゥジャリク事務総長報道官は10日金曜、声明を発表し、UNHCR・国連難民高等弁務官事務所の最新のデータによると、地中海からヨーロッパに渡る難民の数は2015年と比べれば少ないものの、死の危険は増しているとしました。
ドゥジャリク報道官はその上で、UNHCRの報告によれば、昨年は3231人の難民が地中海や大西洋北西で死亡あるいは行方不明になったと明かしました。
この数は、2020年は1881人、2019年は1510人、2018年は2277人以上だったということです。
ドゥジャリク氏は、「UNHCRはこのルートを渡る難民たちにおよぶ危険について、常に警告してきた」としました。
そして、UNHCRとして、アフリカのエリトリアやソマリア、ジブチ、エチオピア、スーダン、リビアなどの国々を出発点として、あるいは経由地として陸路で渡る難民たちの死亡や人身売買の事例を懸念していると述べました。