スノーデン氏、英によるアサンジ氏の米引渡し決定を批判
(last modified Sat, 18 Jun 2022 09:49:46 GMT )
6月 18, 2022 18:49 Asia/Tokyo

NSAアメリカ国家安全保障局の元局員だったエドワード・スノーデン氏、内部告発サイトウィキリークスの創設者ジュアン・アサンジ氏の米への引渡しというイギリスの決定を、人権の原則の無視の象徴だとしました。

パテル英内務大臣は17日金曜、刑事告発を目的としたアサンジ氏のアメリカへの身柄引き渡しに同意しています。

アサンジ氏は、ウィキリークスによる内部告発活動や大量の機密情報の暴露により一躍有名になりました。

漏洩した文書は、アフガニスタンとイラクで米軍が引き起こした戦争犯罪を含む、多くの政府の黒い秘密を明らかにしました。

アサンジ氏は、2019年4月から英ロンドンのベルマーシュ極秘刑務所に収監されています。

アサンジ氏の身柄がアメリカに引き渡された場合、諜報法に基づき法の裁きを受けることになります。

同氏はすべての告発を否認しており、同氏の弁護士は「アサンジ氏は米国の司法の管轄下になく、完全に合法的な報道活動に従事していた」と主張しました。

イルナー通信によりますと、スノーデン氏はツイッターで、アサンジ氏の身柄のアメリカへの引渡しにイギリスが同意したことについて、「信じがたいことだが、それは事実のようだ。これは、英米の政府の人権への取り組みが無視されてきたことの衝撃的な象徴である」と述べています。

英国労働党のRichard Burgon氏もこの動きを非難し、「恥ずべきもの」そして「報道の自由への打撃」だとしました。

アサンジ氏の出身地オーストラリアの議員、アンドリュー・ウィルキー氏も、パテル英内務大臣の決定を「法の支配、メディアの自由、人権への残忍な裏切り」と表現しています。

欧州評議会人権弁務官は先月、英内務大臣宛ての書簡で、アサンジ氏の身柄の引き渡しがメディアの自由に壊滅的な影響を与えると警告しました。

ウィキリークスも対抗措置として、アサンジ氏の引渡しへのイギリス政府の同意を。「報道の自由の黒い日」そして「英国民主主義」だとしています。

 


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