世界で1億人が難民生活
6月 18, 2022 20:17 Asia/Tokyo
複数の統計から、過去10年間に世界における難民の数が2倍に増加していることが明らかになりました。
ドイツ国際報道ドイチェベレは、「難民らは、戦争や迫害・暴力から逃れるために、自宅退去を迫られている。昨年末のUNHCR国連難民高等弁務官事務所の報告では、全世界で約9000万人が自宅を追われており、この数字は10年前の2倍に上っている」と報じています。
今年末には、世界の難民の数は初めて1億人以上に達すると予想されています。紛争と暴力により、世界中の人々が祖国を逃れての避難を余儀なくされています。
たとえば、ウクライナ戦争は、第二次世界大戦以来最大の人道的危機の1つを引き起こし、750万人のウクライナ人が自国から追われたほか、さらに800万人が国内避難民となっています。
これについて、国連関係者の1人は、「私たちはウクライナの人々の避難のみについて話しているわけではない。南スーダンでも多くの人々が避難を余儀なくされている。アフリカ諸国では数百万人が避難している。ここ数ヶ月、シリアについても多くのことを聞いている。ウクライナ危機は、世界中の誰もが難民となる可能性があることを示している。これらの人々は助けを必要としており、自らの命を救おうとしている」としました。
なお、毎年6月20日は「世界難民の日」に制定されています。