3月 10, 2024 16:29 Asia/Tokyo
  • 西側諸国の女性
    西側諸国の女性

西側諸国は常に女性の権利の擁護を声高に訴えていますが、実際には隙あらば女性を道具として扱ってきました。

3月8日は国際女性デーでした。これを機に、西側文明を厳しく批評してきたイラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師が西側の女性の地位に関して提示した疑問をみてみましょう。

西側ではなぜ日に日に女性の尊厳が踏みにじられているのだろうか?

 

女性に関して誤った認識を広めた西側のモダニズム

 

欧米で開催される映画祭や音楽祭では、なぜ女性だけが露出の高い服装をし、男性はスーツにネクタイを合わせなければいけないのだろうか? 仮に男性が半ズボンでそのような場に現れたら、非常識だとされる。女性はミニスカートでも問題ないとされるのに。なぜだろうか?

西側ではなぜ日に日に性的消費が増えているのだろうか?

なぜ同性愛が先進的な価値観とされ、それを否定すると後れているとみなされるのだろうか? 同性愛は政治的にも社会的にも広がりつつある。各国の指導者がそれを称賛し、そのことを誇りにすらしている。これはどういう論理なのだろうか?

西側では家庭を破壊するあらゆるものが日に日に増えている。野放しの性的自由と性加害の拡大は家庭を破壊する。

 

西側諸国における不貞行為の割合

 

私は数年前、カーター元米大統領の著書『アクションを起こそう』の一節を引用した。そこには、西側諸国での性加害件数は増え続ける一方だと書かれている。

 

ジミー・カーター著『アクションを起こそう』

 

そして、そうした性加害は処罰されない。一方でヒジャーブを被る女性は処罰される。ヒジャーブを被った女性が法廷内で訴えた相手からナイフで殺されても仕方がないとされる。(2009年7月、ドイツ在住のエジプト人女性マルワ・シェルビニさんが侮辱されたとして訴えたロシア系ドイツ人男性の被告に法廷内で刺殺された事件を指す)それでもヒジャーブに対する攻撃は非難されない。なぜなのか?

 

マルワ・シェルビニさん

 

こうした問いに答えが与えられることはない。説得力のある論理を持ち合わせていないからだ。

もしイランの政府関係者が欧米の会合に出席して、「同性愛に賛成か?」と聞かれて「ノー」と答えれば、その関係者は罵声を浴びさせられるだろう。なぜなのか? 彼らは答えない。

つまり西側は、女性に関する問題、女性に対する自らの振る舞いについて何の論理も持ち合わせていない。それゆえ、こうした議論から逃げているのだ。

彼らはこうした姿勢を様々なツールを使って強化している。動画を作成し、本を出版し、論文を執筆し、資金を投入し、文化的・政治的に影響力のある人物に話をさせる。そして、女性に関する国際機関を設立し、彼らの方針に反対する国々を査定・序列化する。

女性という重要な問題に対する西側の姿勢は、次の2つの言葉で言い表すことができる。「利益至上主義」と「享楽主義」だ。

 

ハーメネイー師と面会する子連れの女性大学関係者ら

 


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