3月 16, 2016 22:07 Asia/Tokyo
  • イラン暦の年内最後の火曜日の夜は爆竹と花火ショー

昨日は、イラン暦の年内の最後の火曜日にあたり、毎年この日はチャハールシャンベ・スーリーと呼ばれ、町中で花火を打ち上げたり、焚き火をしてその上を飛び越えたり、さらに最近は盛んに爆竹を放ったりといった光景が見られます。

ノウルーズを迎える喜びを表すためのこの習慣はそのそも、火を神聖な物として崇めるゾロアスター教の習慣からきているとのこと。日中明るいうちは行われませんが、日没近くになって辺りが暗くなってくると、待っていたかのようにあちらこちらから爆竹の音が聞こえてきます。昨日も、ラジオでの業務を終えて帰宅する途中で、夜空に打ち上げられるきれいな花火ショーや、焚き火、日本の夏に見られる各種の花火に似た遊びに興じる人々を見かけました。また、今年は初めて、中に火をともすバルーンを風に乗せて上げている人々も見られました。ゾロアスター教の教えでは、この日には焚き火の上を飛び越えるのが本来の習慣だったものの、最近ではこれがエスカレートして大量の爆竹が鳴らされています。毎年、そのために怪我人が出ることもあるとか。ラジオ局の送迎の車を降りてから自宅まで、花火や焚き火、バルーンのきれいな光景を楽しみながらも、爆竹に遭遇しないよう気をつけながら、この日の雰囲気を味わいました。

                            2016年3月16日  山口雅代