May 31, 2022 18:14 Asia/Tokyo

イランの広大な大地は、多くの自然や観光名所を有し、エコツーリズムの可能性という点で、世界のトップ5に名を連ねています。このシリーズでは、イランの自然の恵みをご紹介して参りましょう。

イランの気候の多様性は、風速、大風、日照力、降雨量、四季の存在、季節の変化などによります。イランの西部、及び北西部で、スキーなど、冬のスポーツ、レクリエーションを楽しめる時期、南部の地域では、海水浴やスキューバダイビングなど、夏のマリンスポーツに適した気候となっています。また、降水量という点でも、各地の状況は、大きく異なっています。例えば、イラン北部の一部地域では、年間降水量が、1800ミリを超えるところがありますが、ルート砂漠などでは、25ミリにも及びません。

聳える山々、砂漠地帯、鉱泉、滝、洞窟、湖、森林など、美しい自然の光景は、イランの魅力のひとつです。アルボルズ山脈とザグロス山脈には、ヨーロッパの最高峰よりも高い山々が連なっています。乾燥した砂漠地帯にある、これらの山脈には、温暖な気候の森林とともに、氷河が存在し、驚嘆に値する光景を作り出しています。こうした地理的な多様性により、イランでは、様々な種類の生物や植物を目にすることができます。

 

イラン北部には、世界最大の湖、カスピ海が、南部には、独自の優れたエコツーリズムを展開する、ペルシャ湾とオマーン海に面した、2000キロ以上に及ぶ海岸が存在します。イラン北部のマーザンダラーン州北西部には、ヒルカニアン山脈という場所があり、ここは、世界でも数の少ない、古くから残る森林です。また、イランの砂漠地帯は、全体で30万平方キロメートルを超えると言わています。イラン国内には、大小合わせて50の湖が存在しますが、そのうちの18は、特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約・ラームサル条約に登録されています。中でも代表的なもののひとつが、オルミーエ湖です。この湖は、地球上にある59の生物の宝庫のひとつであるとされています。

 

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