ブラジルで、「史上最悪の殺人犯」が銃撃され死亡
3月 07, 2023 18:00 Asia/Tokyo
「ブラジル史上最悪の連続殺人犯」と呼ばれたペドロ・ロドリゲス・フィリョ氏(68)が5日日曜、同国サンパウロ州近郊で銃撃され死亡しました。
フランス通信によりますと、ブラジル当局は7日火曜、「ロドリゲスフィリョ元受刑者が、サンパウロ近郊モジダスクルーゼスの親族宅前で2人組の男に射殺され、襲撃犯らは現場から逃走した」と明らかにしました。
現段階で犯人は特定できていませんが、犯行に使用された車両は発見されています。
フィリョ氏は、麻薬の密売人や性的暴行犯ら100人以上を殺害したとして、殺人罪で42年間服役しており、メディアのインタビューで、犯罪者を退治したとする趣旨の発言をして注目を集めていました。
また、元受刑者はこれまでに、父親を含めて自身が「社会に不要」と判断した犯罪者らを殺害しており、刑務所では「気に入らない」「いびきがうるさい」などの理由で同房者を手にかけたとされています。
また、「ペドリーニョ・マタドール(殺し屋ペドリーニョ)」の異名で知られ、連続殺人犯としての顔も持つ警官が主人公の米ドラマ「デクスター 警察官は殺人鬼」になぞらえ、「ブラジルのデクスター」とも呼ばれていました。
2018年に釈放された後は、インフルエンサーとして新たな人生を歩み始めた。自身の数奇な人生について語ったり、犯罪に手を染めないよう若者に警告したりして、動画アプリKwaiで25万人以上のフォロワーを獲得していました。
ブラジルでは原則として死刑がなく、また法律で囚人を40年以上収監できないことになっています。
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