8月 05, 2021 21:38 Asia/Tokyo
  • ライースィー氏
    ライースィー氏

セイエド・エブラーヒーム・ライースィー氏は1960年12月14日、イラン北東部ホラーサーン・ラザヴィー州の聖地マシュハドにて生まれました。

ライースィー氏は5歳のときに父親を失いました。15歳でテヘラン南方にある聖地ゴムのイスラム神学校に入学して勉学を継続し、テヘランにあるシャヒードモタッハリー大学にてイスラム法学と私法学の博士号を取得しています。

そして20歳のときに、テヘラン西方の現アルボルズ州にあるキャラジ検察の検事として、司法界での活動を開始し、その後は同時にイラン西部ハメダーン検事も兼任しました。さらに、1985年にはテヘランの次席検事に任命され、同地に赴任しています。

1989年に、ハーメネイー師がイランイスラム革命最高指導者に就任するとともに、ライースィー氏は当時のモハンマド・ヤズディ司法府長官の命令により、テヘラン検事総長に任命されました。そして1994年から2004年までは国家全捜査機関の長官を、2004年から2014年までは司法府第1副長官、2014年から2015年までは検事総長を歴任しています。さらに、2016年3月からはハーメネイー師の命令により、マシュハドにあるシーア派8代目イマーム・レザー霊廟を管理する慈善団体アースターン・ゴッズ・ラザヴィーの2代目監督者に着任していました。

ほかにも、2006年からはイラン東部・南ホラーサーン州代表議員、および、最高指導者を選出する専門家会議の役員会のメンバーでもあります。なお、2007年の大統領選挙にも出馬しましたが、この時は得票率38.3%で、57%だった現職のハサン・ローハーニー大統領に敗北を喫しました。

ライースィー氏はこれまでに、法学や司法、イスラム法学、法的監視・監督の分野に関する数多くの演説を行い、学術論文を執筆しています。

私生活面では、マシュハドの金曜礼拝導師を務めるセイエド・アフマド・アラモルホダー師の娘であるジャミーレ・アラモルホダー氏と結婚し、2人の娘をもうけています。ジャミーレ氏は教育哲学の博士号をもち、現在シャヒード・ベヘシュティー大学准教授であるとともに、文化革命高等評議会の教育・学習委員会の長を務めています。

ライースィー氏は、当初の意向を翻して第13期イラン大統領選挙の立候補者登録を行い、今年6月18日に実施された大統領選挙で、1792万6345票(得票率62%)を獲得して、第8代目イラン大統領に選出されました。

イランイスラム革命指導者のハーメネイー師が2021年8月3日火曜朝、国民投票を批准することで、ライースィー師を大統領として任命しました。

ライースィー新大統領は2021年8月5日木曜夕方、イラン国会議事堂内にて司法府長官、国会議員、イラン護憲評議会のメンバーらの立会いの元、聖コーランの前で就任宣誓を行いました。 この式典には、国内のゲストのほか73カ国から115人の政府関係者が参加しました。

 

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