スリランカ大統領が、首相に辞任の意向を伝達
(last modified Mon, 11 Jul 2022 10:37:00 GMT )
7月 11, 2022 19:37 Asia/Tokyo
  • スリランカ大統領が、首相に辞任の意向を伝達
    スリランカ大統領が、首相に辞任の意向を伝達

スリランカのゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は、ラニル・ウィクラマシンハ首相に辞任する用意があることを正式に伝えました。

ロイターが11日月曜、報じたところによりますと、スリランカでは9日土曜、暴動の最中にラジャパクサ大統領の邸宅が占拠され、100人以上が負傷しました。

この事態を受け、同大統領は今月13日に大統領を辞任する意向を発表していますが、報道によりますと、大統領の所在は依然として不明だということです。

スリランカ紙デイリー・ミラーが、同国の政府筋の話として報じたところによりますと、ラジャパクサ大統領の辞任後、2023年3月までに大統領選挙と国会議員選挙が行われるとみられています。

また、多くのスリランカ国会議員がウィクラマシンハ首相に対し、「IMF国際通貨基金との取引を途中で放棄することなく最後までやり遂げる」ことを求めて、ラジャパクサ大統領の辞任後に大統領就任を要請したとも報じられています。

これに先立ち、ウィクラマシンハ首相は国内での抗議行動を受け、新政権が発足したら退陣する意向を表明していました。

スリランカは、この数日同国が独立した1948年以来、もっとも厳しい経済危機に巻き込まれており、莫大な債務返済や輸入代金の決済に当たっての資金問題に直面しています。

同国の国民は、長期的な停電、食料品や燃料など生活必需品の深刻な不足に遭遇しています。

 


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