インド初の指定部族出身大統領が就任、女性としては2人目
7月 26, 2022 13:20 Asia/Tokyo
インドで、社会経済的に不利な立場にある「指定部族」出身の初の大統領が誕生しました。
ロイター通信が25日月曜、インド・ニューデリーから報じたところによりますと、インドで社会経済的に不利な立場にある「指定部族」出身で、BJP与党インド人民党が大統領候補に擁立しドロウパディー・ムルムー氏(64)が、先週の間接選挙で大統領に当選しました。
ムルムー氏は同日、宣誓就任後に演説し、自身の選出は「この国の全ての貧しい人の功績」だと述べています。
元教師で州知事を務めたムルムー氏は、インド東部オディシャ州で「サンタル」部族の貧しい家庭に生まれ、女性としては2人目の大統領となります。
ムルムー氏の任期は5年とされ、主に儀礼的な役割を果たす大統領への同氏の就任は、2024年までに予定されている総選挙を控え、モディ首相にとって人口14億人の8%強を占める指定部族コミュニティーを取り込む狙いがあると見なされています。