韓国外務次官、イラン核協議について米・EUと電話会談
8月 20, 2022 20:03 Asia/Tokyo
韓国のチョ・ヒョンドン第1外務次官は19日、対イラン制裁解除を目指すウィーン協議で米国代表を務めるマレー・イラン担当特使と、協議調整役のモラ欧州対外行動庁事務次長と個別に電話会談を行いました。
韓国・聯合ニュースによりますと、チョ氏はこの会談で、「米国などイラン核合意の当事国は現在形成された勢いを機に交渉を妥結する時期にある」と指摘し、「これを通じて韓国におけるイラン関連の懸案解決にも転機が訪れることを期待する」と述べました。
韓国は、2018年のトランプ前米政権による核合意離脱以降、韓国の銀行2行にあったイラン資産約70億ドル(約9570億円)を凍結しています。イランは資産の凍結解除をこれまでに再三求めており、両国間の懸念事項となっています。
韓国は、アメリカの意向などを理由に、イラン資産の凍結解除に難色を示しており、資産解除はウィーン協議の行方次第との姿勢をとっています。
6月に訪米した韓国のジン外相は、ブリンケン国務長官との共同記者会見で、イラン資産の凍結解除には依然障害が残っていると述べ、先行きは見通せていません。