パキスタンで作られたカタールW杯公式球
(last modified Wed, 07 Dec 2022 12:09:16 GMT )
12月 07, 2022 21:09 Asia/Tokyo

パキスタンのサッカー代表チームは、これまでにW杯に出場したことはありませんが、同国で生産されたボールは、開催中のカタールW杯で華麗にゴールを決めています。

サッカーW杯で初めてパキスタン製のボールが使われたのは、1982年のスペイン大会でした。FIFA・国際世界サッカー連盟はそれ以降、高い皮革手縫い技術を誇るパキスタンで作られたボールを、W杯で使用するために発注しています。

第22回W杯となるカタール大会は、先月20日にカタール対エクアドル戦とともに始まり、現在も決勝トーナメントが行われています。

IRIB通信がパキスタン・イスラマバードから伝えたところによりますと、同国首都から200km離れたシアルコットの街では、世界のサッカーボールの80%が生産されているということです。

カタールW杯に出場している選手たちは、多くのサッカー関係者も知らないパキスタンの街で生産された、公式ボールのアディダス社製「アル・リフラ(アラビア語で旅の意)」でプレーしているのです。

サッカーボールの生産は、パキスタンの人々にとって重要な雇用機会・外貨収入源で、パキスタンは、サッカーフィールドの外における同大会の勝者だと言えます。

もちろん、今回のW杯におけるパキスタンの貢献は、サッカーボールの生産に限ったものではなく、同国は4000人の治安部隊の派遣によっても、カタールの試合会場での安全確保に大きく貢献しました。

 


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