1月 10, 2023 16:23 Asia/Tokyo

中国が、韓国によるコロナ関連の水際措置対策の強化に対抗する形で、韓国市民へのビザ発給を停止しました。

韓国ヨンハプ通信によりますと、在韓中国大使館が10日火曜、発表したところでは、韓国が中国からの入国者に対する新型コロナウイルスの水際対策を強化したことに対する報復措置として、中国が韓国国民への短期査証(ビザ)の発給を当分の間停止する、ということです。

同大使館はこの日、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントで「中国国内からの指示により、きょうから在韓中国大使館と総領事館は訪問、商業貿易、観光、医療および個人的な事情を含む韓国国民への中国訪問短期ビザ発給を中断する」と明らかにしました。

一方で、「韓国が中国に対する差別的な入国制限措置を取り消せばビザ発給の停止を見直す予定だ」と説明しています。

中国からの入国者に対する新型コロナウイルスの水際対策強化への対抗措置は初めてのことです。

中国の秦剛外相は9日月曜、韓国のパク・ジン外相との電話会談で、中国からの入国者に対する韓国の水際対策強化に懸念を表明していました。

韓国政府は中国での新型コロナ感染急拡大を受け、中国内の韓国公館を通じた観光用の短期ビザ(査証)発給を停止し、中国発の航空便の増便も制限しています。

加えて、中国からの渡航者には入国前後の新型コロナ検査を義務付けています。

韓国では先週、中国から入国後検査で陽性となった中国人男性が隔離施設から一時行方不明になり、中国からの感染拡大に対する懸念が高まっています。

なお、日本外務省も今月9日に新型コロナウイルス感染症に関する水際措置を見直し、中国からの日本入国者・帰国者に加え、今月12日午前0時(日本時間)以降は、マカオからの直行旅客便での入国者についても、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書の提出を求めるとともに、全員入国時検査を実施すると発表しました。

 


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